TAjiKA

四代目の日々を綴る日記です。

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”TAjiKA”は、ハンドメイドならではといえる独特の風合いと、アン ティーク鋏のような優美なデザイン、そして申し分のない気持ち良い切れ味をあわせ持った、こだわりの一品に仕上がっています。

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”TAjiKA”の商品はこちらから。


お薦めの本
2013年03月28日

 


すみませんっ!
随分と空いてしまった...。


もうすぐ4月。
早すぎるやろー!
でも、今年に入ってから
ちゃんと目標守ってます。
今月初めには福岡も行きましたよ。
そのこと書きたいけど、いつ書けるかな...



久しぶりに本の紹介を。
いつもはrecommmendってするけど
今回のは英語が似合わないので
漢字にしてみました。
で、紹介するのはコチラ。



職人_永六輔.jpg


「職人」著者:永六輔


昔、AMラジオを聞いていて
そこで紹介されたから
興味を持って買った気が...?

永さんは放送作家らしく
確かに、言葉の言い回し
使い方が上手い気がする。
というか、面白い。

なるほど、と思うこともあれば
そうそう!と共感することもあり
いろんな発見を与えてくれる本です。
今は2回読みましたが、何回読んでも
感じ方は違うのかな?と。
その時々に大事なことを気づかせてくれる
大事な本です。


職人さんのこと、いろんな角度から
書かれているので、多少古い本ですが
今の時代にも十分合致すると思います。
職人さんと一緒に仕事をする方は読んでいたら
役に立つことがあるかもしれませんね?
職人は気難しいですから(笑)



ではでは、今日はこの辺で。


失敗してみる。
2013年03月12日

こんばんは。
今日、twitterで「その通り!!」
と思うような言葉があったので
そのことについて書こうと思います。

東京でポラロイドを販売されている
お店の方の言葉



「IMPOSSIBLE FILMは1枚に換算すると300円強。
ともなると、無駄にシャッターを押す機会がとにかく減ります。
本当にイイだけを捉える訓練にもなるカメラ。
それが現代の"ポラロイドカメラ"です。」



確かに、デジカメだと消去できるし
PC、スマホが広く流通してから
良い意味でモノに対する緊張感が
薄くなっているような...

これって、カメラだけでなく
他のものにもいえることで
安い物が沢山出てくることで
ダメになったら、すぐ買い換えればいい。とか
良い物を見極める機会を減らしていく。

値段が高いからいいのではなく
高く、良い物と薦められた物でも使いにくければ
きっと自分には合わない物として
その対価を払って、勉強するわけで。


結局、ポラロイドにしても
その他の物にしても、自分で
失敗や成功を繰り返して
自分の価値観、審美眼
砕いて言うと、自分がイイ!と
思うものを選べる力を
つけていくしかないんだと思うのです。



最近読んだ本にも同じようなことが
載っていたなー。と思いながら
tweet見てました。日々いろんな気づきが
あるものですね。明日も頑張ります。
ではでは




[補足情報]
前から知っていたのだけど
まだこのお店行ったことがないので
次東京に行ったら行こうと思います。
※以前、大阪スタンダードブックストアで
ホンマさんが水原希子さんを撮った
写真展をしていたお店ですよ。
The Impossible-project


mizuharakiko.jpg              ※展示の時の写真です。

嬉しいことがありました。
2013年03月06日


昨日、知人が友人と一緒に
工場見学に来られました。

いつも通り、父の説明や
その通訳を私がしたりと
工場のこと、鋏のこと
説明していたのですが

最後、製品を見て
どれにしようか迷っていた時



「金額じゃなくて、長く使える物がいいんです。」



そう、一言つぶやかれました。
特に意識せず言われた言葉だと思うのですが
私はとても嬉しかったんです。
家の仕事を継いでからずっと伝えてきたこと
伝わってきているのかな?
そう感じることも最近増えてきました。

人によって、もともと長く使える物を
選ぶ人もいるでしょうし、良い物しか
買わないというような人もいますが
その方は、以前に催事で
TAjiKAの鋏も購入頂いていますし
いろいろお話したこともあるようなので
そんな方から、ああいう言葉が出たのは
本当に嬉しかったし、これからも今のまま
続けていけばきっと伝わる自信にもなりました。



溶接.gif


TAjiKAや竹二はそろそろ次の段階へ
進もうとしています。
その話はもう少ししたら。
春は催事が沢山入ってきています。
そんな話もまた後日。ではでは


どっちが先?
2013年02月17日

内容は少し変わりますが
この前の話の続き。


最近(けっこう前からかな?)
地場産業や作家が注目されている。
そういう中で、時々出てくる話ですが



「デザイナーと組んで新製品を作りましょう。」

「パッケージを良い感じにデザインすれば売れますよ。」



など、もう作っているだけでは
売れなくなってきているこの時代に
どうしたら良いか分からない
地場産業の職人へ甘い言葉がかけられる。


本当に、そうなのだろうか?
一時の注目を集める話題づくりのために
かつぎあげられているだけではないだろうか?

今回、例に挙げたように、何をするか?ではなく
誰とやるか?が先に出てくることが多い。
誰とする?が先ではなく、何をするか?が本当は先に来るはず。

私の場合、何をする?が決まったら、自分でできないこと
適任者がいれば、その人にお願いすることはあっても
〇〇と組んで、さぁ何しましょう?ということは
これからもきっとないと思う。


〇〇デザイナー組めばなんとかなる。
みたいな仕事の仕方は、短期的にはよくても
長期的にみると、きっと根本的な解決にはならない。
むしろ、大事なことを先延ばしにしているだけ
のような気がする。
新しいの作って、飽きられて、また作って・・・
の繰り返し。目に見えている。。



デザインは昔から好きですし、必要だとは思いますが
デザインで全てが良くなるという考えはどうも理解できない。
一番重要なのは、



「何が必要なのかを知ること。」



使ってもらえないのは、

品質が悪いのか?
販売する場所が悪いのか?
説明が悪いのか?
品質は良いのに、パッケージが悪くて
手にとってもらえないのか?


いろんな理由があると思いますが
まず商品の良さ、使いやすさが一番であるべき。
ただ、目にとまらないと意味がないので
そこで初めてデザインの力が必要になると思う。

今まで見なかった人を振り向かせるために
製品が一番引き立つ「少しの」デザインを入れる。
そういう関係がベストかなと。


あと、販売先や伝える方法など
自分たちでやれることはいっぱいあるはず。
大変だけど、安易な方向に流れず
自分でやってみましょうよ?と言いたい。
うまく話せなくても、伝わりにくくても
想いを持って繰り返し話せば、きっと伝わると
思うんです。


頑張ってる人には、必ず見てくれている人がいる。
協力してくれる人がいる。
私も、何かをする時、助けてくれる
沢山の仲間、先輩・後輩がいる。
頑張っているから応援したくなる
と言って下さる方がいる。

すぐに自分の考えていることができるとは思っていない。
それでも、諦めず、時間をかけて伝えていきたいと思う。
今年ももうすぐ2ヶ月終了。
もっと走らないとすぐに1年が終わる。もっと加速します。


次は、本にしようかな?
ちょっと内容考えます。
ではでは

「手段」と「目的」
2013年02月12日

皆さんは手段と目的について
意識したことはありますか?
うちに当てはめて考えてみると


・目的・・・目標。例えば「鋏を広めたい」とか
売上を上げたいなど。

・手段・・・目的を達成するために必要なこと、方法。
例えば、メディアに掲載してもらうとか、販売先、ルート、売り出し方を考えるなど。


よーく考えると分かることなのですが
意識していないと、これがけっこう混ざりやすい。
というか、手段で満足してしまうことが多い。


一番分かりやすいのがメディアに出た時。
あくまで、メディアに出るのは
目的を達成するための手段である。はず。

だから、タイミングや媒体の特性など
今、必要でないと思えば、もちろん断ることも必要。
自分の考えていることがきちんと伝わらない
一人歩きするような状況になれば、
出ることで逆にマイナスになることだってありますし
自分の管理できる範囲ですることが重要だと思う。

でも、目的を意識しなかったり
(というか、取材依頼で舞い上がってしまって目的を忘れる)
周りからもてはやされることで気分が良くなって
そこで満足してしまうこともありうる。

それって、本当に意味のないことで、取材にすごく時間を取られて
何をやっているか、何をやらなければならなかったのか分からなくなる。
大きな波が出来てしまって、それがおさまると
全く見向きもされなくなる状況にもなりかねない。


ちょっと厳しい?はっきりした話をしましたが、
もちろん私もメディアに出ると嬉しいですし
周りから言われることも嬉しいです。
うちの製品を選んで頂けるというのも
本当にありがたいことだと思っています。
でも、"あくまで"メディアは「手段」であり
メディアに出ることが「目的」ではないのです。
それを忘れてはいけないと思うのです。


自分への戒めも込め、今日は書いてみました。
ちょっと似た内容を次回も書こうかな?と
思っています。それでは