TAjiKA

四代目の日々を綴る日記です。

about

”TAjiKA”は、ハンドメイドならではといえる独特の風合いと、アン ティーク鋏のような優美なデザイン、そして申し分のない気持ち良い切れ味をあわせ持った、こだわりの一品に仕上がっています。

works

”TAjiKA”の商品はこちらから。


クリエイティブ
2013年06月25日

ほぼ毎日、FMを聞いています。
仕事をしながら。車で移動中。
ジャンルレスで音楽が流れてくるので
知らない人が知れて面白い。



月〜木曜の午前は
坂本美雨さんがゲストを迎えてトークする
「Dear friends」という番組がある。
昨日と今日は、アートディレクターの
森本千絵さんが出られていたので
そのことを少し。



大まかな話の流れは
明日発売のベストアルバム「miusic」について。

miusic.jpg

あと、これまで二人が作ってきた
アルバムの話やプライベートのことも少し。


その中で、森本さんが他のミュージシャンも含め
どのようにジャケットなど、製作していくかの
話がとても興味深かったので、自分のことも交えながら
紹介してみようと思います。



普段、森本さんは仕事の依頼が来た時
相手の情報(おそらく曲や想い?)を
いっぱい集めて、それを形にするそう。

だけど、美雨さんとの仕事は
美雨さんの中に創りたいものがあって
それを形にするのが私の仕事。
(それはすごく珍しいパターンらしい。)



というような話をされていた。
(すみません。言葉はうろ覚えです...。大筋は合ってるはず。)




簡単に話されてましたが
美雨さんの持ってるイメージを
感じ取れる森本さんはやっぱりすごいなと。

もちろん、このアルバムまでに
一緒に仕事をやっていたり
プライベートでも親交のあるお二人
だからこそ分かることもあると思いますが
こういう関係はなかなか築けるものではないし
それが良いクリエイションに繋がっているのだと
感じました。


同じようなことが私にも言えて。
私自身は意識したことなかったのですが
友人から、


「多鹿君は作りたいイメージを持っているから
全てを相手に任せるのって無理やね。」


と言われた事があります。
確かに。結局は自分が良いと思うものが良い。

ただ、写真や印刷物など
こんな感じがイイ!と
うっすらイメージはあっても
形にする能力は持っていません。

それを代わりにしてくれているのが
和田君はじめcubic designの皆さん
イラストレーターのノダマキコさん
フォトグラファーの石野千尋さん
という面々なわけで。

私が伝えてイメージ+αで
仕上げてきてくれるので
本当に感謝しています。



私の中では常に考えていることですが



「TAjiKAは私のものであり、私のものでない。」



つまり、もともとは私の持っていたフワッとしたイメージが
それぞれの解釈によって、「これでどうだ!」って
出てきたものを私が再編集・再構築しているのが
TAjiKAというブランドだということです。

皆さんの見ているwebは私のイメージであり
私のイメージでないものを具現化したものなのです。


ちょっと難しい言い方しましたが
なんとなく伝わりましたか?

詳しく説明しても分かってもらえない人や
勝手な解釈で仕事をする方もいるだろうし
時には、自分が思っていたのと違うけど
その方が良い時があったり。

きちんと私のことを理解して
良いものを一緒に作り上げられる
仲間がいるということは
ありがたいことなんだと
ラジオを聞いて改めて感じました。

さらに良いものを作れるよう
頑張ります!!ではでは

ふわっとした話。
2013年06月06日

前から思っていたことだけど
うまく言葉にできなかったこと。

フォローしている方のtweetを見たり
本を読んだりして、うっすらと見えてきたことがあるので
書いてみようと思います。



私は地元愛が強いと言われることがあります。
確かに、小野は好きだし、兵庫・神戸も大好きです。
自分が普段住んでいて、よく知っているから
紹介できたりオススメできたりします。


でも、それって別に地元じゃなくても良いと思うんです。


他の地域に良い場所・お店があって
よく知っているなら、そこを紹介するだろうし
篠山なんかはそうかな?知り合いも多いですし。

地元だから紹介するんじゃなくて
自分が良い!と思う、思える場所、店があるから紹介する
それだけなんですよね。
たまたま、人よりよく知っているのが地元小野だった
というだけ。


少し前から、雑誌で「地方」とか「田舎」
という言葉を目にする機会が増えた気がします。
地方ってなんだ?東京や大都市から見た田舎のこと?
大体そういう記事って、いいことしか書いてない。
むしろ、田舎の方がしがらみだらけなんですよね。
良いにしろ、悪いにしろ。

今はネットや流通の進歩によって、タイムラグが
とても少なくなったように思います。
昔ほど、東京など大都市に出ないと、大きな仕事、
注目されるような仕事がない。ということは減っていると思います。
もちろん、居る方がチャンスや確率は高いだろうけど。



だから、「どこでする」んじゃなく、「何をする」かが
重要だと思うんです。



ものづくりだって、made in JAPANは今でも人気が高いけど
昔ほどの魅力はなくなった(ように思う。)
(まだまだ埋もれている良い物はいっぱいあるだろうけど)

日本製!って売り出すのではなく
良い物って、別にどこ産とかではなく
「ただ単に、良い物」なんだと思う。
結果的に、あぁ、良いと思ったらやっぱり日本製か!
くらいの方が好ましい。気がする。

TAjiKAも外国のアンティークのようでもあり
昔から日本にある物のような雰囲気も持つ
「どちらにも似合うもの」というのは少し意識しています。


核心を突いているようで、ふわっとした話しか
できないのが少し歯痒いですが
皆さんにいろんな捉え方をして頂けるかな?と思うと
ふわっとしたままでもよいかと...(笑)
もし機会があれば、思ったこと、聞かせて下さいね。


すごく考え方が似ていたブランドの記事があったので
リンク貼っておきます。mameというブランドです。
http://fatale.honeyee.com/



このご時世、ネット販売は欠かせないかもしれませんが、
TAjiKAの製品は特に、手作りのため1丁ずつ形が異なります。
ですから、できる限りお店で、催事で、直接手に取って、選んで頂きたいです。
「自分が気に入った物を選ぶ」という行為は、
モノを大切に、長持ちさせる要素の一つだと思います。
これからも気持ちを込めて製造し、届けていきます。



以上。ふわっとした話でした(笑)


Bobby Womack
2013年05月26日

倉敷クラフトが終って
その疲れがようやく抜けそうだった
15日の水曜日。

その日まで行こうかどうしようか
迷った挙句、行ってきました。


bobbywomack.jpg
Bobby Womack @billboardlive Osaka


夜遅い開始時間に加え
チケット代の高さに
ぎりぎりまで迷ったのですが
次いつ見られるか分からないので
ほんとに行って良かった。
あんなに気持ちよく音に乗れたのは
初めてかもしれない!!
というくらい気持ち良いライブでした。

THEアメリカ人というような
コーラスの女性に手を振ってもらったし(笑)
↑私のいた方向の席には私しかいなかったので
自分に振ってもらったと思っている。←自意識過剰?(笑)



4月のsalyuに続いて今月もライブ鑑賞。
来月も一つ行きたいのがあって
7月はもうチケット購入済みの公演が。

今年は、後で後悔しないため、時間がなくても
行きたいものは無理してでも行く!
と決めている。
いろんなものを見て、体験して
吸収していく時期なのかもしれない。


皆さんはどうですか?



フィールドオブクラフト倉敷
2013年05月24日

こんばんは。
遅くなってしまいましたが
5月11、12日に倉敷で開催された
クラフトフェアのレポートを。


1週間前の天気予報では
土日どちらも大荒れの予報。。
どうなることかと思いましたが
土曜のお昼過ぎには晴れてきました!

1日目、午前は小雨の中
オープン時間前からお客様がちらほら。
買うぞー!という勢いを感じました。


今年はアンティークの机と
日本のたばこ屋さんで使われていた
ショーケースを使って展示しました。

倉敷2013-2.jpg

倉敷の大学?学校で先生をしている
外国人の方に、



「nice installation!」
「学校で紹介しても良いですか?」



言われ、写真を撮っておられました。
これまで3回しましたが(その他、催事含め)
一度も同じ展示方法にしたことはないので
細かい事ですが、こういう評価を頂けたことは嬉しかったです。



また、今回初めてワークショップというか
皆さんに体験して頂けることを考えました。

倉敷2013-1.jpg

ペーパーナイフです。
TAjiKAの製品はほとんど手研ぎをしています。
その手研ぎが、目を細かくし、心地よく軽い
キレ味につながっています。
それを体験して頂きたく、実験的に開催しました。

実際に切ってもらったら良かったのですが
スペースの問題などでできず
あまり皆さんにお薦めできなかったのが
反省点ですが、思っていたよりも
問い合わせ、気になっている方は
多かったなと。

金額に関しては6000円ということで
少し高く感じられた方も多かったかもしれませんが
材料の良さや自分で研いで使っていけることが
きちんと伝われば、そうでもないかもしれません。

製品化する際には価格が変わると思いますが
体験をする時にはこの価格でできればと
思っていますので、気になる方はまたの機会に。


神戸の芸術工科大学で先生をされていた方が
今は倉敷の大学で教えているらしく
体験して下さいました。
私は知らなかったですが、有名な先生らしいです。

倉敷2013-3.jpg

毎年来てくださるお客様
すっかり顔も覚えてしまいました(笑)
でも、そういう方たちが待っていて
下さるのは嬉しいことですし
頑張らないといけないなと思います。
使っている感想を教えて下さるのも
すごく励みになりますし。

なかなか新しい製品はできないですが
そろそろ作りたいなぁと。
是非、期待してお待ち下さい!




<おまけ>
1日目の夜に倉敷意匠さんの店舗で
日野明子さんのトークイベントがありました。
私は交流会で行けなかったのですが
打ち上げに呼んで頂き、沢山の作家さんたちと
楽しい夜を過ごしました。最後は集合写真撮って
みんなで「何だろね、この集まり(笑)って。」
作っている者同士、話は尽きませんね。

倉敷2013-4.jpg

八年目スタート!
2013年04月22日

こんばんは。
twitterやFBではつぶやいたのですが
ここでも改めて、思いなんかも。


4月19日に職人八年目がスタートしました。
末広がりの「八」というのはこじつけですが
ちょうど、いろんな広がり、例えば取引先とか
自分の仕事の範囲・・・などなど。
そんな広がりがある年になるのかな?という
予感?実感?がしています。
SNS等を通して発信していきますので
気になる方は「フォロー」や「いいね!」して下さいね。



それはそうと、何故か思い出した
前職の退職日と職人スタートの日。
振り返ると、濃い1年と少しでした。

今だから言えますが
ほんとに嫌なこともあったし
辛いこともあったし、大変だった。
けど、辞めようとは思わなかった。
何故かって?入社する時に



「将来は家を継ぐので辞めます。」



と宣言して入社したからです(苦笑)
なんと生意気な新入社員...。
ほんとお世話になった方々、すみません。。

それでも、受け入れて下さった会社には
本当に感謝していますし、あの経験がなければ
きっと今の自分はいないとはっきり言えます。

1日100件超、飛び込み営業したことや
お客さんに怒鳴り散らされたこと。
営業スタイルに悩んだりもしたけれど
最終的に、自分のやってきたことが
間違いなかったと感じることができた
お客さんからの一言。

いろんな想いがあって
直前まで何もなかったのに
社長に最後の挨拶に行って
号泣してしまった...
いい歳した大人が...(笑)

なんだかんだ言って
会社が、仕事が好きだったんだなぁと
感じた瞬間でした。



あれからもう八年。
まだまだ半人前だけど
ようやく、全体像も見えてきた。
まだやらせてもらえない工程もあるけれど
父の仕事を見て、頭でイメージはできている。

ここからは、繰り返すことで鍛えられる
技術も必要だけど、感覚・センスが問われる
工程になると感じています。
果たして自分にできるのか?
不安もあるけれど、楽しみの方が
少し大きいかな?頑張ります!!
ではでは