TAjiKA

四代目の日々を綴る日記です。

about

”TAjiKA”は、ハンドメイドならではといえる独特の風合いと、アン ティーク鋏のような優美なデザイン、そして申し分のない気持ち良い切れ味をあわせ持った、こだわりの一品に仕上がっています。

works

”TAjiKA”の商品はこちらから。


2014年、振り返り
2014年12月31日

ようやく1年を振り返る所まできました。
2014年は「挑」挑む年と決めて
始まったのですが、実はあまり意識なく...
でも、結果的に新たなことに挑んだ1年でした。


1番は、初めてワークショップをしたこと。
通常、ワークショップってその作家さんが
作っている物や使っている材料を使って
何か作ってみよう!ということが多いですよね。
(本来のワークショップの意味がどうかは別として)
なので、鋏を作っている私達がする
ワークショップは何をしたらよいのか
思いつきませんでした。

でも、最近参加するイベントで
革や紙・布の切り試しがとても好評で
何かを作る過程で鋏を使ってもらう
切れ味を体感してもらうことでも良いんだ。
と感じるようになり、開催することになりました。

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ササヤマルシェの様子。
とても丁寧に作業してました。
「自分で作る」こうした経験が
将来に活きると嬉しいですね。


10月末にAesop、その二日後にササヤマルシェという
短期間に2回行ったのですが、大変でした(苦笑)
Aesopは初めてだった上に会場のスペースが小さく
うまく進行できるようになるまで、汗ダラダラ。。
ササヤマルシェはAesopの経験を活かして
進行はうまくいったのですが、お昼前から
15時くらいまで参加者が途切れないっていう...
両方とも、皆さんに喜んで頂けたので良かったのですが
回数を重ねて、より良いものにできればと思います!


あとは、6月に初めて県外で開催した
はさみのおと展でしょうか。
会場は一度行ったことがあるのですが
広さの感覚もはっきり覚えていないですし
実際行ってみないと、展示方法を決められない
ということで、準備はしていったものの
ぶっつけ本番。これも挑戦でした。


11月に予定していたNYの旅も
言い続けて、実現しそうだったのですが
仕事により断念。延期となったのですが
これも仕事のことを考える良い機会になりました。
来年には必ず行く!(予定)



こんな感じで、「挑む」1年はあっという間に
過ぎていったのですが、日々意識せずとも
今年はこういうことをしようと考えたことは
ブレることなく、きちんとできているなと
振り返ってみて感じました。

言葉は、日々感じ、考えていることからしか
出て来ないと思います。
その場だけで取り繕った言葉は、行動を伴わず
必ずどこかで破綻します。
言葉・行動・思考は繫がっていることを忘れず
来年も丁寧に、もの作りと向き合います。

次回は2015年の抱負です。
ではでは。

はさみのおと展in金沢
2014年12月31日

やっとここまで振り返って来れました。
(ちょっと抜けてますが)
遅くなってすみません。。
金沢のGloiniで開催した
「はさみのおと展」について。
今回は写真中心に。




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会場設営の様子

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パレットを重ねてみました。

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鋏のディスプレイには
竹内紙器×ハタノワタルさんに
特別に注文した箱を使用

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ハタノさんが同じ仕様にした
板も用意して下さり、それも良い感じ!

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一度にこれくらい並ぶと、我ながらすごいですね(笑)

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色を統一して、こちらは渋め。

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電気の線を巻いておく物も
こうして使えば良い感じ!

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グレーにcopperの銅色がキレイでした。

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一番奥(見えない)の鋏は特に人気高かったです!
七宝焼きに使う特別な鋏。

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好評なので最近続けている「革の切り試し」
コースターサイズに切って、持ち帰り頂きました。



会場の様子はこんな感じでした。
会期は15日間と長めだったので
何度か足を運んで下さる方や
毎日来て下さる方もいらっしゃったそうです!!

これだけの種類の鋏が見られることは
日本でほぼないと思いますし
鋏好きな方には天国のような場所かもしれませんね?(笑)


今回で「はさみの音」をテーマにした展示は3回目。
展示方法は変更していますが、伝えたいことは変わらず。
毎回思うのは、自分でいうのも何ですがテーマが良かった。
「音」って、仕事の中でとても重要なんです。



モーターの音
ベルトの音
鍛造で型押しした時の音
刻印の入っていく音
削る音
研ぐ音



挙げたらキリがないですが
それぞれ「良い音」というのがあって
作業はだいたい見えない面(自分から見て裏面)を
削ったり磨いたりしているので
手の感覚と音が頼り。

あと、機械も正直で
何かおかしな所があると
すぐ音になって知らせてくれます。

隣や後ろで父が作業している音も
良い音やおかしな音がすればすぐ気づくようになりました。



五感を研ぎすまして、そういうものに気づくことができるか?
ということも、良い製品を作る上で大事なこと。
常に「音」と密接な関係にあるのを
最近よく感じるようになりました。
だから、ぴったりのテーマなんです。



こうした活動も直接販売にはつながりません。
(ここ2回はお店を借りているのでTAJIKAは販売もしていますが)
ですが、手作り鋏を知ってもらう、良さを感じてもらうには
とても重要なことです。

各地で仕事されている職人さんや鋏を使う作家さん達と
話すことも楽しみの1つです。
どんな使い方をして、どんな物が必要なのか?
是非、近くの町に来た時にはお越し下さい。
次はどんな町でできるのでしょうか?私も楽しみです!

形を少しずつ変えながら、興味を持って頂けるように
これからも展示は続けていきます。
今回も和田君、二階堂さんにはポスター・DM・展示など
多くのことお手伝い頂きました。ありがとうございます。
Gloiniの森忠さん、お声掛け頂きありがとうございました!



次回は2014年振り返り→2015年抱負
と続きます。ではでは

まちびと展のこと
2014年12月30日

こんばんは。
年末、皆さんいかがお過ごしですか?
予定より少し遅れましたが
まちびと展の振り返りを。


Acruさんと企画を始めたのが
去年の夏。開催が春と夏の2回。
展示も秋に2回と、長期間に渡って
活動してきました。

triton_machibito.jpg
11月に開催したtriton cafeでの展示風景

もともと、弊社に鋏を買いに来られた
お客様が、遠くからいらっしゃっても
すぐに帰ってしまうことを知り
せっかく小野まで来て頂いているのに
もったいないなと思っていたことから
この企画を考えました。

こうした企画は、よく一括りに
「地域活性化」的なものに捉えられがちですが
私は、自分(たち)のPRだと考えています。
「地域」という名前を出して、聞こえはいいけど
結局は自分のためなんて活動は沢山あるわけで...
私は、地域をどうにかできる余力はないですし
やるなら、途方もない時間と労力をかけないと
無理だということを友人からも感じているので
簡単にそんなことは言えません。

ただ、自分が仕事を頑張ることで
小野を知ってもらうきっかけになったり
足を運んで頂けるようになれば
結果的に地域のためにはなるのかなとは思います。


そういう意味で、今回企画をするなかで
1度の撮影では足りずに何度も訪れて下さったり
積極的に地域の方と関わろうとして下さったこと。
遠く和歌山や三重からもお越し頂いたことは
とても嬉しかったですし、企画した甲斐がありました。
都心部や少し遠めの参加者を想定していたので
小野在住・勤務をされている方や近隣の方の
参加は意外でしたが(笑)

来て頂く、知って頂くという目的以外に
外から見た小野はどのように見えるか?
を知りたいとも思っていたので
近隣の方達は、同じような思いだったようです。


Acruでの展示は1週間にも関わらず
300人ほどお越し頂いたようですし
クロージングパーティーも沢山お越し頂けました。
triton cafeでは、普通の展示と違い
写真だけを見る。ということは難しかったですが
大阪だけではなく、兵庫でやるということ
tritonという素敵な場所で、その雰囲気に
耐えうる展示、写真が小野という田舎の素材でも
可能だったことが収穫だったと思います。
(こうした活動は小野だけでなく、他の地域でも
できるのでは?という意見も出てきましたよ。)


triton cafe展示期間中にトークイベントも開催しました。
内容は、「タジカ君(私)のめんどくさい話」
Acruさんや今回の企画に参加して下さった方との
トークも考えましたが、近い存在だけのトークには
したくなかったので、以前からお話してみたかった
アートディレクターの増永明子さんにお願いしました。

内容はというと...
僕の至らなさというか、急におかしくなって(苦笑)
緊張はなかったのですが、うまく話せず...。
でも、参加して下さった方からメール頂き
伝えたかったことは少し伝わったようです。良かった。。
またリベンジできたらと思っています。


この企画には沢山の方のご協力がありました。
Acruの皆さんはもちろん。
小野では、見学と展示販売も協力下さった「ふじい製作所さん」
毎回、朝の集合場所になった「椿屋珈琲店さん」
特別にお昼の弁当を作ってくれた友人のお店「三日月さん(三木)」
自転車を貸してくれた友人の皆。
展示させて頂いた「triton cafeさん」
トークにお越し頂いた増永明子さん。

本当に沢山の方に助けて頂いて
開催できたことを嬉しく思いますし
定期的にできるかは分かりませんが
こうした活動も継続してこそ意味があるので
頑張ろうと思っています。


面白いこと、他ではできないことをしていれば
遠いとか、不便だとかは関係ない気がしています。
それは、わざわざ外国からこんな田舎の小野にある
小さな工場まで来て頂けていることが証明しています。
他人の芝を見て、青いなぁ。いいなぁって言う前に
自分の住んでいる地域をもう一度じっくり見てみませんか?
きっと見落としていることがあるはずです。
自分が気づかなくても、他人は気づくかもしれません。
「何もないのではなく、気づいていないだけ。」
視点を変えれば、面白いことはそこらじゅうに
転がっているのかもしれませんよ。
私も探してみます。


ちょっと文字が多くなりましたが
次回は、はさみおと展in金沢と今年のまとめを。
ではでは

Aesop〜アルチザンのギルド〜
2014年12月29日

こんばんは。
振り返りの続きです。


10月下旬に、TAjiKA初のworkshopを
東京のAesop青山店で開催しました。
以前にもお伝えしましたが
オーストラリアの全店舗と
日本は京都店でcopper Lを
店舗で使用して頂いています。

その繫がりから、何かイベントしたいね。
と言って頂いていたことが、ようやく実現しました。
Aesopの焼印も特別に作り
素敵なイベントになりましたよ!

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毎年発売されるAesopギフトキットの
今年のテーマは「アルチザン(職人)たちのギルド」
陶器、皮革、織物、銅、木材、大理石というAesopの空間で
よく使われている素材に敬意を表して、それぞれの名の付いた
キットが販売されました。(詳細はコチラ→Aesop

そのプレスイベントで、弊社製品を使って
職人の使う道具を体感して頂けるようなworkshopとして
コースターやしおり、アクセサリーを作って頂きました。
開店前には、都内の店舗から集まり
スタッフ向けのworkshopも開催。
思いの外、大変盛り上がり一安心。

workshop.jpg
workshopの様子

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個性溢れるしおりたち。


プレスイベント時はあまりに
忙しく写真撮れず...。
スタッフ向けにはAesopの焼印だけでしたが
プレスの方々には、刺繍も入れて頂きました。
私だけでは心許なかったので
6月の装苑の記事にも書いたatsumiさんにも
お手伝い頂き、ずっと使いたくなる物が
できたと喜んで頂けました。


直接、鋏の販売には繫がらないかもしれない。
効果の見えにくい活動ですが
ブランドを形作るのは良い製品を作るのと同じくらい
こうした活動の積み重ねが必要だと感じています。
しかも、Aesopのようなブランドと
お仕事できることは、とても勉強になります。

職人として、作ることが第一ですが
できる範囲でこういった活動も
続けて行きたいと思っています。
今回はプレスの方限定でしたが
お客様向けにもできればと
考えていますので、その際は
是非お越し下さい!


次回はまちびと展の振り返り。
ではでは。

& Premium
2014年12月21日

こんにちは。
毎日、仕事をしながらラジオを
聞いていますが、クリスマス一色ですね。


最近は、結婚祝いや新築祝い
お店のオープンなどに鋏をプレゼントに使って頂く
ということも増え、嬉しい限りです。

まだクリスマスのプレゼント探されている方
いらっしゃいませんか?(笑)
発刊当初から買っている&Premium12の
「贈り物と、手みやげ」という特集に
神林千夏さんがcopperを紹介して下さっています。

premium12.jpg

実は、取扱店からの紹介なので
私は本を見るまで知りませんでした。
が、こうやって見つけると、嬉しいものですね。
とっても素敵なスタイリングをして下さっているので
バックナンバー置いているお店で是非ご覧下さい。
他にも、素敵な物がいっぱいでした。
贈りたいっていうより、自分が欲しいです(笑)


鋏は「切る」ものだから、不吉だ!贈り物には適さない。
と思っていらっしゃる方が周りにいたら


・未来を「切り」開く


って、伝えて渡すと良いって教えてあげて下さい。
結婚の時なら、鋏は2本が組み合わさって
初めてうまく切れるので力を合わせてね。
なんて言うのも良いですね。
あと、悪縁や悪いものを断ち切る。っていうのも。

ようは、ものの考え方。
相手を思って、プレゼントするなら
どんなものでも、もらった方は嬉しいと思うんです。


クリスマスに限らず、プレゼントを贈る日が
素敵な1日になりますように。
TAjiKAがそのお手伝いをできるのであれば
とても嬉しいです。
ではでは。