TAjiKA

四代目の日々を綴る日記です。

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”TAjiKA”は、ハンドメイドならではといえる独特の風合いと、アン ティーク鋏のような優美なデザイン、そして申し分のない気持ち良い切れ味をあわせ持った、こだわりの一品に仕上がっています。

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「多鹿の会 -切る、その向こう-」のご報告
2018年12月30日


こんばんは。
早くも12月30日。年末ですね。
遅くなりましたが、先月末から今月最初に
京都で開催した展示のご報告です。


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約90種類ほどのラインナップの中から
在庫のない分を除いて、70種類ほどを展示しました。
これだけの数を展示するのは2016年のNY以来。日本では初。

展示スペース「AA」のオーナーは職人であり
鋏も使ってくれています。
彼とは同い年ということや感覚が似ていることもあり
3年ほど前に出会ってから、いつか展示をやろうと
ずっと温めてきた企画でした。


今回の展示で改めて考えたのは
多鹿治夫鋏製作所の強みとは何なのか?ということ。
簡単な言葉にすると特殊な鋏製造にも対応できる「技術力」です。

ただ鋏を並べているだけでも、これだけの数になれば
十分インパクトはありますが
何故これほど種類が増えたのか、どのようにして
強み(技術力)が培われたのか。
それは、



「使い手との対話」



から全て生まれたと気付きました。
全ての鋏は、私たちが作りたいと思った物ではなく
使い手から「こんな鋏作れないか」「もう少し、こうならないか」
そうした声を形にした結果、多くの鋏が出来上がりました。
そして、それらを作る技術力が身についたのだと。

今回、京都という土地柄やオーナーの付き合いからも
特殊な仕事に就かれている方も多くお越し頂きました。
特殊な仕事には、特殊な使い方をすることも多く
話を聞きながら多くの発見がありました。

普段はなかなか直接お話をすることはできませんが
こうした展示の場でいろんな方から話を聞くことで
これからの製造、展示に活かしていく。
きっと、その繰り返しなのだと思います。


今回の展示は、もともと2回で完結するように考えています。
年明け2月頃に予定していると展示でもお伝えしたのですが
よりよい展示方法を模索するため、もう少し時間をかけ
5月末くらいに開催できればと考えています。
詳細が決まり次第お知らせします。
次回はDMも作る予定ですので、配布をお待ちください。