TAJIKA Journal
2017年11月19日
こんばんは。
遅くなりましたが、TAJIKA Journalについて
ご紹介したいと思います。
この冊子は、私自身が全く鋏のことを知らないとしたら
どうやって選ぶのだろうとふと疑問に思ったことがきっかけになり
「違いや選ぶ基準」を伝えるための媒体を作ろうと考えました。
内容は、多鹿の鋏に関係のある方を中心に
私が話を聞きたいと思った方へのインタビューと
鋏に関するコラム。そして、裏面は全面ポスターになっています。
今は、技術的な話に入る前の刃物や材料の話を中心とした
基礎的な内容ですが、将来的に多鹿治夫鋏製作所でしか
作ることのできない鋏の技術についても紹介していこうと
考えています。
これは1号を配布する際に、媒体説明として入れていた内容です。
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その昔、中世ヨーロッパでは修行を積み、職人になった徒弟は、
各地を回りながら腕を磨いていたのだという。
「Journeyman」と呼ばれるその職人たちは、まさに旅人のように
様々な人や土地と出会い、新しい技術を生み出していた。
それは遠い昔、父が配達先で技術を観察し
研究していた風景と重なる。
父は様々な刺激を小さな工夫に変えて新しい道具や鋏を作っていた
そうして気がつけば私も、旅をしながら、新しい考えや
その土地の人たちに出会うことを繰り返している。
違う世界を知ることは、物と向き合うことと同等に
新しい気づきを与えてくれる。
TAJIKA Jornalと名付けたこの小さな冊子は
はるか昔、Journymanが旅をしながら残した足跡のように
TAJIKAが見て感じた旅の記憶を書き留めた記録です。
そして、いつか未来に繋がる
小さな文献となるようにと願っています。
私たちがこれからも鋏を作り続けるために
何が必要なのかを問い続けるために。
これから定期的に発行する TAJIKA Journal にご期待ください。
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1000部限定なので、様々な場所で配布できないのですが
その分、興味のある方や興味を持って頂けそうな
他業種のお店、作り手のスペースに置いて頂いています。
配布場所は、鋏の取扱店に少部数と
Aesop(東京、金沢、京都、神戸、福岡の5店舗)
※諸事情によりvol.3までの配布となります。
かみ添、YUY BOOKS、F/style、archipelago
大谷製陶所、PAPIER LABO、Gloini
で配布にご協力頂いています。
今後、もう少し増えるかもしれませんが
それまでに読みたいという方がいらっしゃれば
送料さえ頂ければお送りすることは可能なので
ご連絡ください。