TAjiKA

四代目の日々を綴る日記です。

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”TAjiKA”は、ハンドメイドならではといえる独特の風合いと、アン ティーク鋏のような優美なデザイン、そして申し分のない気持ち良い切れ味をあわせ持った、こだわりの一品に仕上がっています。

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まちびと展のこと
2014年12月30日

こんばんは。
年末、皆さんいかがお過ごしですか?
予定より少し遅れましたが
まちびと展の振り返りを。


Acruさんと企画を始めたのが
去年の夏。開催が春と夏の2回。
展示も秋に2回と、長期間に渡って
活動してきました。

triton_machibito.jpg
11月に開催したtriton cafeでの展示風景

もともと、弊社に鋏を買いに来られた
お客様が、遠くからいらっしゃっても
すぐに帰ってしまうことを知り
せっかく小野まで来て頂いているのに
もったいないなと思っていたことから
この企画を考えました。

こうした企画は、よく一括りに
「地域活性化」的なものに捉えられがちですが
私は、自分(たち)のPRだと考えています。
「地域」という名前を出して、聞こえはいいけど
結局は自分のためなんて活動は沢山あるわけで...
私は、地域をどうにかできる余力はないですし
やるなら、途方もない時間と労力をかけないと
無理だということを友人からも感じているので
簡単にそんなことは言えません。

ただ、自分が仕事を頑張ることで
小野を知ってもらうきっかけになったり
足を運んで頂けるようになれば
結果的に地域のためにはなるのかなとは思います。


そういう意味で、今回企画をするなかで
1度の撮影では足りずに何度も訪れて下さったり
積極的に地域の方と関わろうとして下さったこと。
遠く和歌山や三重からもお越し頂いたことは
とても嬉しかったですし、企画した甲斐がありました。
都心部や少し遠めの参加者を想定していたので
小野在住・勤務をされている方や近隣の方の
参加は意外でしたが(笑)

来て頂く、知って頂くという目的以外に
外から見た小野はどのように見えるか?
を知りたいとも思っていたので
近隣の方達は、同じような思いだったようです。


Acruでの展示は1週間にも関わらず
300人ほどお越し頂いたようですし
クロージングパーティーも沢山お越し頂けました。
triton cafeでは、普通の展示と違い
写真だけを見る。ということは難しかったですが
大阪だけではなく、兵庫でやるということ
tritonという素敵な場所で、その雰囲気に
耐えうる展示、写真が小野という田舎の素材でも
可能だったことが収穫だったと思います。
(こうした活動は小野だけでなく、他の地域でも
できるのでは?という意見も出てきましたよ。)


triton cafe展示期間中にトークイベントも開催しました。
内容は、「タジカ君(私)のめんどくさい話」
Acruさんや今回の企画に参加して下さった方との
トークも考えましたが、近い存在だけのトークには
したくなかったので、以前からお話してみたかった
アートディレクターの増永明子さんにお願いしました。

内容はというと...
僕の至らなさというか、急におかしくなって(苦笑)
緊張はなかったのですが、うまく話せず...。
でも、参加して下さった方からメール頂き
伝えたかったことは少し伝わったようです。良かった。。
またリベンジできたらと思っています。


この企画には沢山の方のご協力がありました。
Acruの皆さんはもちろん。
小野では、見学と展示販売も協力下さった「ふじい製作所さん」
毎回、朝の集合場所になった「椿屋珈琲店さん」
特別にお昼の弁当を作ってくれた友人のお店「三日月さん(三木)」
自転車を貸してくれた友人の皆。
展示させて頂いた「triton cafeさん」
トークにお越し頂いた増永明子さん。

本当に沢山の方に助けて頂いて
開催できたことを嬉しく思いますし
定期的にできるかは分かりませんが
こうした活動も継続してこそ意味があるので
頑張ろうと思っています。


面白いこと、他ではできないことをしていれば
遠いとか、不便だとかは関係ない気がしています。
それは、わざわざ外国からこんな田舎の小野にある
小さな工場まで来て頂けていることが証明しています。
他人の芝を見て、青いなぁ。いいなぁって言う前に
自分の住んでいる地域をもう一度じっくり見てみませんか?
きっと見落としていることがあるはずです。
自分が気づかなくても、他人は気づくかもしれません。
「何もないのではなく、気づいていないだけ。」
視点を変えれば、面白いことはそこらじゅうに
転がっているのかもしれませんよ。
私も探してみます。


ちょっと文字が多くなりましたが
次回は、はさみおと展in金沢と今年のまとめを。
ではでは